神秘的な森林が続く
世界遺産屋久島!
鹿
そのままの自然が残されている
「月に35日雨が降る」といわれる多雨地域、巨樹の島。九州最高峰の宮之浦岳をはじめ、永田岳、黒味岳などの山岳が連なり、「洋上アルプス」とも呼ばれています。
縄文杉などのヤクスギをはじめ、山麓の森で出合うツガなど、ほかではなかなか見ることのできない立派な木が多いことでも知られています。森林内に横たわる倒木やその上を覆って育つコケも、原生的な雰囲気を高めています。植生は海岸の一部にマングローブやガジュマルなどの熱帯系植物がありますが、山麓は常緑広葉樹林帯、上部はこの島独特のスギ帯となります。
スギのうち樹齢1000年以上のものをヤクスギと言い、巨樹に成長します。巨樹はそれ自体が人に敬畏の念を呼び起こす存在ですが、巨樹を育んできたこの森には、何よりも沈黙が人の感覚を研ぎ澄まし、精神を思索へと誘う深い沈黙があります。平成5年に、国立公園の特別保護地区や原生自然環境保全地域を含む一帯が、白神山地とともに日本初の世界自然遺産に登録されました。