三重県鳥羽市にある夫婦岩
ここは真珠でも有名
昔ながらの景色を残す
漁業も盛んです。
近所にある鳥羽水族館
見どころ豊富な三重県
二見興玉神社と隣合わせに並ぶ夫婦岩(めおといわ)。夫婦岩は古来より日の出遙拝所として知られてきました。
沖合約700m先には猿田彦大神縁りの興玉神石(霊石)が鎮まり、そこは降臨する神の依り代であり、常世の国から神が寄りつく聖なる処と言われてきました。夫婦岩はこの興玉神石と日の出を遙拝する鳥居とみなされています。
男岩は高さ9m、女岩は高さ4mで、夫婦岩を結ぶ大注連縄(おおしめなわ)は1本の長さ35mで男岩に16m、女岩に10m張られていて、その間は9mあります。
古神道や現在の神道に息づく表裏一体という概念の具現化であり、例えばこの世は、現世(うつしよ)と常世(とこよ)からなるという考えや、七福神のうち恵比寿と大黒が二柱揃って一つのものとして信仰されたり、また箸や履物を両方そろって一膳や一足という数え方も日本独特といわれています。身近なところでは夫婦茶碗などになり、同時に戸主や家といった家族という枠組みを作る上での、子作り・子育て・子宝信仰にも深く関わっているのです
穏やかな波、荒い波、いろいろな姿を見せてくれる二見浦の海に浮かぶ夫婦岩は、共に寄り添って生きていく象徴と言えます。