岡山県倉敷には江戸の風情が残されている。
立ち並ぶ古民家でお茶や買い物を楽しむ
歩くだけでも楽しめる
岡山城
蔵のある町、倉敷。風にそよぐ柳並木や、白壁となまこ壁が美しいコントラストを見せて倉敷川に影をおとし、伝統的な日本建築の美しさをよく残しています。
この一帯は、江戸時代には米の積出地として栄えたところで、土蔵などから往時をしのぶことができます。400年以上前は海だったこの一帯は安土桃山期に干拓され、残された水脈が運河となったといい伝えられています。これが現在の倉敷川で、この運河を水運の拠点として倉敷の町が発展しました。
地元ではこの一帯を“美観地区”と呼び、世界的名画を収蔵している大原美術館をはじめ、民芸館、考古館、郷土玩具館など、文化的施設もあります。洋館が建つ賑やかな表通りから一歩入ると、「ひやさい」と呼ばれる細い路地の残る一画があり、今も人々が静かに暮らしています。